第十三話わたしの幸せのかたち
ついに、淑女レッスンの目標となっていたパーティの日がやってくる。冷酷無慈悲と噂される久堂清霞と正式な婚約に辿り着いたのは一体どんな令嬢であろうかと、来賓者たちの視線も熱い。美しいドレスをまとい、緊張しながらも立派に役目を果たす美世の姿に満足する葉月。清霞は、そんな美世に「会わせたい人がいる」と言って……。
脚本:豊田百香
絵コンテ:小島正幸
演出:村川直哉、久保田雄大
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:大森理恵、大橋幸子、金到暎、簾畑由実、中山和子、舘崎大、二宮奈那子、Animore、EN
第十二話暗闇の中の光
夢見の異能なら、昏睡状態の清霞を目覚めさせることができるかもしれない。必ず清霞を連れて帰ることを約束し、美世は隣でそっと目を閉じる。深い闇の中、次々と湧いてくる異形と戦っていた清霞は、美世の気配を感じて自分を奮い立たせるのだった。だが、清霞の夢の中へ入ったはずの美世が立っていた場所は、斎森家の屋敷で……。
脚本:大西雄仁
絵コンテ:阿保孝雄、久保田雄大
演出:久保田雄大
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:大津りか、岡垣 優、川口千里、栗原裕明、佐川 遥、佐藤ひかる、谷 紫織、渡辺志歩紀
第十一話母が遺したもの
なぜ美世の母親・澄美が斎森家に嫁ぎ、愛娘の持つ「夢見の力」を封印したのか?始まりは、美世が生まれる数年前、薄刃家を支えていた鶴木貿易の経営が傾いたことにさかのぼる。薄刃家存続の危機を嗅ぎつけ、多額の資金と引き換えに澄美との縁談を持ちかけてきたのが、斎森家だったのだ。義浪は、それを拒み退けたが……。
脚本:佐藤亜美
絵コンテ:伊藤智彦
演出:小出卓史
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:国吉杏美、永作友克、山本月穂、ぎふとアニメーション 工藤真奈 吉武はつひ、
STUDIO MASSKET ワン・オーダー
第十話夏の桜、そして過ち
美世を連れて薄刃家へと乗り込んだ清霞を迎えたのは、鶴木と名乗っていた薄刃新だった。そこへあらわれた、薄刃家当主にして美世の祖父・義浪。彼らは、美世に異能の力が目覚めようとしていることを伝えるとともに、悪夢から解放するための交換条件を突きつける。それは、美世を薄刃家に引き渡すことだった。清霞は、断固拒絶するが……。
脚本:大西雄仁
絵コンテ:川並卓弘、久保田雄大、黒田結花
演出:株式会社ENGI 金澤由季
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:大野 勉、大森理恵、簾畑由実、二宮奈那子、渡辺明夫(Frontwing)
株式会社ENGI 青戸結加、秋山絵梨、横山香月、吉井安里咲
EN.studio 萩原 旭
第九話夢に溺れて
連夜の悪夢に身も心もやつれ、街中で倒れてしまった美世。レッスンの時間も減らされ、葉月のような淑女には到底なれそうもない。清霞は心配するが、忙しい任務のさなかに自分のことで煩わせたくないという思いから、美世は本当のことを相談できずにいた。一度、結婚で失敗した葉月は、美世に自分のような〝後悔〟を味わって欲しくないと願うのだが……。
脚本:佐藤亜美
絵コンテ:小池裕樹
演出:小池裕樹
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
総作画監督補佐:PARK Gayoung
作画監督:中山和子、小川浩司、LEE Minjae、IM Sunhee、BAEK Jiwon、
DANG HOANG MY LINH、NGUYEN THI THU TRANG
第八話悪夢と不穏な影と
亡くなった異能者達の墓地「オクツキ」が暴かれたという。国に未曾有の危機が迫る中、帝の第二皇子・堯人に天啓が降りた。対異特殊部隊全体の指揮を執る大海渡、辰石家の新たな当主となった長男・一志とともに堯人に謁見した清霞が告げられたのは、命を賭した戦いが始まろうとしていること、そして、美世に良からぬ〝何か〟が起きるということだった……。
脚本:大西雄仁
絵コンテ:阿保孝雄
演出:古桑孝治
総作画監督:安田祥子 伊藤晋之
作画監督:粟井重紀、飯田光尋、伊勢神紀、大森理恵、大橋幸子、工藤真奈、舘崎大、二宮奈那子、楊國福、朱至峰、LAZZ
株式会社ENGI 青戸結加、秋山絵梨、横山香月、吉井安里咲
EN.studio 萩原旭
第七話夏の華の淑女
幸次は、香耶を見捨てず、共に没落した斎森家を立て直すことを美世に誓う。清霞と美世は手続きを行い、正式に婚約者となった。いずれ、本家に挨拶する日も来るだろう。美世は、清霞にふさわしい妻になるよう努めなければと思うのだった。
夏のある日、洋装の似合う美しい女性が久堂家を訪れる。それは、清霞の姉・葉月で……。
脚本:豊田百香
絵コンテ:小島正幸
演出:清水奏太郎
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:大森理、大橋幸子、門倉世央子、北原安鶴紗、舘崎大、中山和子、二宮奈那子、三橋桜子、渡辺あす香、趙小川
第六話決意と雷鳴
美世が目を覚ますと、そこは幼い頃に閉じ込められたあの真っ暗な蔵の中だった。香乃子と香耶は、美世を執拗に痛めつけながら「自分から縁談を断れ」と迫る。これまでの自分なら、抗うことなく従っていただろう。でも、今は違う。
清霞は幸次から美世の居場所を教えられ、斎森の屋敷へと乗り込むが、実と真一が異能で立ちふさがり……。
脚本:大西雄仁
絵コンテ:小出卓史
演出:小出卓史
総作画監督:伊藤晋之
作画監督:谷紫織、大津りか、北原安鶴紗、佐藤ひかる、田中宏紀、渡辺志歩紀
第五話波紋
美世は、花との再会を手助けしてくれた清霞の部下・五道をもてなす準備に精を出す。だが、その幸せそうな様子を覗き見る者たちがいた。
怒りに震えるのは、美世の実母を憎んでいた香乃子のもと、常に姉より〝上〟でいるようにとしつけられてきた香耶。辰石実は、そんな香耶を利用して美世を手に入れようと目論み……。
脚本:佐藤亜美
絵コンテ:小島正幸
演出:小島正幸
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:三橋桜子、二宮奈那子、吉武はつひ、千葉山夏恵、舘崎大、STUDIO JEMI、PARK Gayoung
第四話おくりもの
清霞にお礼がしたいと考えた美世は、ゆり江に相談し、手作りの組み紐を贈ることにする。清霞は、買い物へ行きたいという美世にお守りを渡し、送り出す。だが、美世は街でゆり江を待つあいだに香耶と幸次に出くわしてしまう。
その頃、情報屋から美世の生い立ちを知らされた清霞が斎森家を訪れ、実と香乃子を詰め寄るも、2人は悪びれる様子もなく……。
脚本:豊田百香
絵コンテ:阿保孝雄
演出:古桑孝治
総作画監督:安田祥子、伊藤晋之
作画監督:飯田光尋、大橋幸子、大森理恵、小川浩司、左近充杏華、舘崎大、二宮奈那子、LAZZ、
P.A.WORKS 川面恒介、Kinema citrus 髙橋千尋 前田千景、Animore 趙小川 周健、
STUDIO MASSKET
第三話初めてのデヱト
突然訪れた、初めての〝デヱト〟。清霞は「何も欲しいものがない」という美世に、自分の買い物に付き合うように言う。これまで家を出ることがなかった美世にとって、街は新鮮な驚きに満ちていた。
その頃、斉森家では辰石実が真一に約束を反故にされた怒りをぶつけていた。「斎森美世を手にいれるのは、我が辰石家だ」と……。
脚本:佐藤亜美
絵コンテ:荒川眞嗣
演出:古桑孝治
総作画監督:安田祥子
作画監督:大森理恵、門倉世央子、佐藤ひかる、中山和子、樋口香里、松尾亜希子
第二話旦那さまという御方
「私が出て行けと言ったら、出て行け。死ねと言ったら、死ね」。そんな恐ろしい言葉とともに、清霞との生活が始まる。帰る場所のない美世は、自分が異能を持たない役たたずだと知られるわけにはいかなかった。
しかし、どうにか役に立とうと、使用人のゆり江よりも早く起きて朝食を用意するも「毒を盛ったのだろう」と疑われてしまい……。
脚本:大西雄仁
絵コンテ:阿保孝雄
演出:竹谷徹平
総作画監督:伊藤晋之
作画監督:伊藤晋之、二宮奈那子、佐藤ひかる、三橋桜子、合田麻美
第一話出会い
斎森家の長女・美世は、異母妹・香耶が、父・真一と継母・香乃子に愛情深く育てられる一方で、ないがしろにされ、使用人同然の生活を送っている。やすらぎをくれるのは、心優しい辰石家の次男・幸次だけだった。
だが、父は香耶の夫として幸次を婿養子に迎える。そして美世には、冷酷無慈悲と噂される軍人の久堂清霞のもとへ嫁ぐよう命じて……。
脚本:佐藤亜美
絵コンテ:久保田雄大
演出:久保田雄大
総作画監督:安田祥子
作画監督:安田祥子、髙橋千尋、樋口香里